私は、7才から20年間ほど
海外で暮らした帰国子女です。
もうずいぶん昔の話ですが^^;
で、私の好きな英語の言葉に
「Say no more!」というものがあります。
これ一つで何かを語るものではなく、
誰かに何かを頼まれて、
それを承諾する時に使える言葉です。
一見、「もう聞きたくないよ!」
という意味だと思うでしょ?
いやいや違うのです!
直訳するとそうですが、実は、特別なニュアンスがあって。。。
「喜んで引き受けたよ!
それ以上、何も言わなくてもいいよ!」
という意味になるのです。
映画や海外ドラマで、良く使われます。
耳を澄まして聞いてみてくださいね(^^)
そして、なぜ私がその言葉が好きか?
では、こんなシチュエーションを想像してみてください。
私がアメリカ人の友達に
「Can I borrow your pearl necklace?」
(真珠のネックレスを貸してくれる?)と頼みます。
すると、彼女は「Why?(なぜ?)」と聞きます。
私は「I want to wear it tonight」
(今晩使いたいの)と答えます。
そして彼女は、「Why my pearls?」
(なんで、私の真珠を?)
私は
「I love your pearls, they’re beautiful!」
(とても素敵で、私大好きなの!)
まだ納得しない彼女は
「What’s going on tonight?」(今晩何があるの?)
そして私
「I’ve been invited to a
very respectable person’s home party.
I have a simple black dress,
but it needs something to dress it up,
and your pearls would be perfect!」
(実は、とてもお偉い方の
ホームパーティに招待されたの。
シンプルな黒いドレスがあるけど、
何か素敵なアクセサリーがないとぱっとしなくて…。
あなたの真珠のネックレスがあれば完璧なの!)
そこで、彼女はやっと
「Say no more!」と言って、ネックレスを貸してくれます。
でも、私がもっと上手に交渉できたなら、
「大事な行事があって、
あのネックレスがあれば完璧なの!」
ということを冒頭に言ったと思います。
つまり、もっと相手の心を動かす
言葉を選んでいたら、
もっと早い段階で「Say no more!」
という言ってもらえたかも!
さらに、2人の間に
深い深い信頼関係があれば、
「貸してくれる?」
という一言だけでも
「Say no more!」
という返事が期待できるのですね。
あまり長いやり取りになって、
最後の理由で納得した場合は、
「Well, why didn’t you say so
in the first place!」
(そういうことなら、
もっと早く言えばいいのに!)
と思われたかもしれませんね。
相手にとって、
何が一番納得しやすい理由なのか、
良く考えてから
頼み方を組み立てましょうね。
でも、理由を聞かずに
「Say no more!」
と言われる関係作りも大事ですよね!
私も気持ちよく言ってみたいし、
言ってもらいたい言葉です(*^^*)
以上、英語の勉強を交えた
交渉ワンポイントでした♪