日本では、
人が話している時に、
こくんこくんと頷きながら、
にこにこと聞いていれば、
立派に会話している感じですよね。
それが欧米、特にアメリカ
に行くと、ぜんぜん違うのです!
私は7歳の時に、
父の仕事でアメリカへ転居しました。
そこではまず英語で
コミュニケーションできるまでの
苦労がありましたが、
不便なく通じるようになってからも、
苦労がいろいろありました!
私はシャイで、
しゃべるのが苦手でした。
話を聞くのは好きでも、
私だけは何も言わない。
口を開けない、声を出さない。
そのまま終わることが多々。
でも、アメリカの友達は、
それを許してくれませんでした!
アメリカでは黙っていてはいけない?
ある時、お友達の家で、
7、8人でしょうか?
小学生同士で集まり、
おしゃべりしていました。
いつもの調子で私は黙って
聞いていましたが、
どうやら不愉快に思った子が
「Yumi, why don’t you say something!」
と言うのです。
つまり、何で黙っているの!と。
私は、そう言われても、
何も言うことがないし、
しゃべりたくないから、
下を向いてさらに黙り込みました。
そうすると、
他の子たちが、私を助けるのではなく、
全員声を揃えて攻め込むのです!
「Say something!! Say something!!」
まるで、何かの反対運動みたいな!
困りました〜!
けっこう辛抱強い私は、
黙り通せば、そのうち飽きるだろうと
粘りに粘ったのですが、
「Say something!! Say something!!」
の合唱がまったく止まず、
益々勢いを増す一方だったので、
折れました。
そして何とか声を出して
言ったことは、
「I have nothing to say.」
でした。
すると、全員が「お〜!」という
歓声とともに拍手し始めました!
黙っているのは問題?
その頃は、純粋な日本人だった私。
下手な言葉を発して
非難されるよりは、
黙っていたほうがよほど
みんなに対する礼儀だとか、
思いやりだとか、
わけわからない理屈で、
自分を正当化していました。
黙っているほうが安心、安全。
角が立たない。
でも、アメリカでは、
小学生からしても、
会話に参加するということは、
みんなと一緒に「しゃべる」ということ。
黙っている人の心は読めない。
飽きているのか、
しらけているのか、
むかついているのか、分からない。
だから黙っていてはいけないんです。
仲間なら、ちゃんと声を出して
参加するのです。
何でもいいから、
自分の思ったこと、感じたことを
みんなに伝えるのが礼儀!
伝えるには訓練が必要
でも、それとまったく違う
環境で育った私たちは、
気持ちや考えを一生懸命
相手に伝えようという訓練をしていません。
だから交渉も下手なのですね^^;
伝えずに済むことなら、
ま、いいっか!
と、すぐに引っ込めてしまうから、
なかなか大事なことを
口に出せずに終わってしまいます。
世界に一歩でると、常識が違います。
そのうえ、文化背景から違う
人々が交ざって生活する未来では、
伝えなければ、やっぱり
伝わるわけがないのです!
グローバルな世界で生き残りたい人は、
ぜひぜひ、発言力を高め、
積極的に伝えられる人になれるよう、
今から訓練しておくといいですよ〜♪