交渉術には様々なテクニックがあります。
時間をかけてじわじわと
効果を出すテクニックもあれば、
誰でも使えて効果覿面のものも!
特に即効性の高いテクニックは
使う人を選びませんので、
悪い人に使われると逆に困ります!
そんなテクニックの一つ、
「針のむしろ」をご存知ですか?
「針のむしろ」は
相手を驚かせたり、焦らせたり、
窮屈な思い、辛い思いなど、
思いがけないストレスを与えて、
その人の落ち着きや安心感を奪うことです。
そんな時、人は、冷静さを失います。
本来持っているはずの知恵や判断力、
問題解決力を失ってしまいます。
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このテクニックの使い方や
そのずるさの度合いは、様々です。
皆さんも無意識に使っているかもしれません(^^)
例えば、子供におもちゃを
買ってあげると約束してしまったけど、
あまり現金がなかった!
ゆっくり選ばせてたら、
お店の隅々を探して、
一番高価なものを
選んでしまうかもしれません!
そうならないように、
手頃なおもちゃがあるところへ連れていき、
「はい、早く選んで!
あまり時間がないのよ!
早く決めないと買わないよ!」
と急かしてみたり。。。
すると、子供は焦って、
目の前にあるものを選んで
「これでいいや」となるでしょう。
ちょっとずるいですね(^^;)
これが「針のむしろ」テクニックです。
でも、本当に予算がない時は、
相手をあまりがっかりさせず、
何とか切り抜ける方法だったり。。。
申し訳なく思いながらも、
こんな時には
「あ~、助かった~」ですよね(汗)?
愛情がある人なら、
今度機会があれば、
埋め合わせをしてあげよう!と、
思うことでしょう(^^;)
使い方にはご注意くださいね。
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交渉においても、
日常的な人間関係においても、
冷静さを失うと、判断力が鈍ります。
場合によっては、損をします。
なので、自分の冷静さは
どんな状況に置かれても維持したいですね。
でも、私でも初めてのことや
突然のことには、パニックします・・・
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例えば、こんなことがありました。
賃貸の戸建てに住んでいて、
翌年には区画整理のため
引っ越さなければならない時でした。
引越先も決まっていないある日、
解体業者が訪問してきました。
インターフォンで話を聞くと、
オーナーさんから見積り依頼を受けて、
物件を調査したいとのこと!
関係者を連れてくるので、
都合のよい日と電話番号を教えてくれと!
突然のことで、しかも解体業者なんて
まったく経験がないので、
私は頭が真っ白になりました。
こんな状況でどんなに考えても、
私の頭は混乱状態です。
そこで一拍おくために
「ちょっと待ってください」と言って
インターフォンを切り、夫を呼びました。
私より冷静な彼は
「業者が直接うちにくるのはおかしいよ」
と言って、
「管理会社を通してください」と断ってくれました。
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落ち着いてから良く考えれば、
何も迷うことはなかったと分かります。
オーナーさんが依頼したなら、
そちらから連絡があるはずですよね。
こちらの電話番号を聞く必要はないでしょう。
普通に考えても、個人情報を
見ず知らずの相手に与える必要はないですね。
でも、予想外の話に
「え!?」と、その瞬間は迷いました。
恐いですね。
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皆さんも、突然の電話や訪問で
わけが分からないことを言われたら、
まず、自分の冷静さが大丈夫か?
と確認してみてくださいね。
ちょっとでも焦ったり、緊張したり、
混乱しているようなら、
絶対に相手の言うとおりにしないこと!
「よく分からないので、お帰りください」
「家族に聞かないと判断できません」
「今日はお引き取りください」
などと言って、
その場で情報やお金を渡したり、
何かを判断することは避けましょう。
「針のむしろ」の他にも
様々なテクニックがありますが、
共通して言えることは、
使い方次第で、
自分を守る手段になったり、
相手を傷つける武器になったり。
良い人ばかりの世の中なら、
そんなテクニックは必要ないのですが、
悪い人や強引な人、
相手の弱みに付け込む人がいる限り、
こういうテクニックも覚えておくと安心ですね。
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